2010-01-01から1年間の記事一覧

惜別2010

今年11月から職業訓練に通い始めて、全5か月のうち1か月が過ぎました。学科は理論と実践の授業で組み立てられており、第1期生ということもあって、運営側が気合を入れて組み立てたカリキュラムは、非常に良くできたものです。 もし自分がこの訓練に参加せ…

民主党をめぐる政局

政局の動き 先週のCS朝日ニュースターの番組『愛川欣也パックイン・ジャーナル』で出た話題は「菅・仙石の民主党現執行部は小沢排除後の公明党との連携の密約が完成したため、小沢排除に踏み切った」というものでした。そして、今週出た『日刊ゲンダイ』は…

職業訓練

昨日は職業訓練の第一日目でした。87人の応募者の中から生き残った24人の中に入れたわけです。 開校式のあと、午後から安全衛生の授業がありました。 開校式では、いろいろな式辞のあと、同期生の自己紹介があったのですが、すごい経歴の人ばかりで、正直ビ…

仙谷後の日本政治

今日発売の『日刊ゲンダイ』は面白い内容でした。週明けにも閣僚の連鎖辞任が起こり、仙谷もそれで失脚するかもしれないという内容です。菅はすでに内心では、野党からの仙谷辞任要求を待っていると伝えています。その後は、辞めさせた大臣や官房長官、党幹…

国家の暴力装置

こと仙谷が言ったので、つい僕も自民に同調しそうになったのですが、実際、自衛隊は暴力装置ですよ。国家の暴力装置です。警察も検察も裁判所も暴力装置です。だって人を殺す装置なのですから。武力をもって敵を排除する組織だからです。 こんな自民党側の批…

藻谷浩介『デフレの正体−経済は「人口の波」で動く』(2010・角川書店)

閣僚問責決議について 本の紹介の前に、ひとこと。仙谷、馬渕、柳田は、さっさと辞めるべきです。 問責されるだけのことをしているのだから辞めて当然です。菅はこいつらの首を切って、ついでに民主党幹事長を岡田から小沢に替えて、前原も首にして、早急に…

{時事}衝突ビデオを公開した海保職員を逮捕するのは判例違反

「任期満了まで菅首相に任せていたら、領土も主権も食料も産業も消えてなくなっていると思いますよ。今の日本は菅首相を選ぶのか、日本の存続を選ぶのか、という分岐点にある。……」小林弥六・筑波大名誉教授(経済学) 『日刊ゲンダイ』2010年11月11日付1面…

尖閣ビデオと公安情報の流出問題・再論

尖閣ビデオ流出は国民の知る権利を保障したものであり、憲法に保障された国民の知る権利を保障する内部告発であり、無罪であると考えられます。先日の日記で明確に書かなかったこの点を、まず確認しておきます。 日中関係を配慮して非公開にした政府方針は、…

秘密警察による政権

以前、KGBやCIAが政府を乗っ取ったらどんなふうになるだろうと考えたことがあります。そうか、こうなるんだと思ったのが、いまの日本政府の状態です。 プーチンに代表される秘密警察出身の政治家はいるのですが、いまの日本政府は、公安や内閣調査室、…

黄金律

先日、大学時代のゼミ同窓会に出席しました。このゼミの先生は政治思想史でJ.S.ミルを研究されている方です。先生はサイデル『正義論』をコミュニタリズムであると批判された後、僕らが大学生だった時代から先生自身の考え方が変わった。いまは、昔のように…

前原は小泉以上のバカ

なんともあきれるしかない現在の日本政治ですが、今日の『パックインジャーナル』(http://asahi-newstar.com/web/01_packin_journal/?cat=18)で印象的だったのは、コメンテイターの郷原さんが「前原というのは戦略的思考のまったくできない人なんじゃない…

仙谷、枝野、前原は民主敗北を前提に自民にすり寄る

馬鹿馬鹿しくていまさら取り上げる気にもならないのが政官財報の癒着構造ですが、またそれを例証する新しいニュースを見つけました。 「政治とカネ」が争点となった衆院北海道5区の補欠選挙の敗北を受け、民主党は24日、小沢氏に対し衆院政治倫理審査会(…

夏目漱石「三四郎」「草枕」

『デュラント世界の歴史』を読み終わったので、集英社の『日本文学全集』を寝る前に読んでいます。最初に手に取ったのは、任天堂DSや青空文庫で読み始めたものの、最後まで読み切らなかった「三四郎」でした。 一番印象に残ったのは、この部分です。小川三四…

小沢検審議決は憲法31条違反

今日発売の『日刊ゲンダイ』2010年10月16日3面には、「検察審議決は憲法違反濃厚の重大事−小沢きょう提訴 裁判所が門前払いしたらこの国はオシマイ」という記事が掲載されました。小見出しには「『もう一度やり直し』も大あり」とあります。 今国会では、補…

不可思議探偵団SPで一番不可思議だったこと

不可思議探偵団SP禁断エリアに強行潜入 10/11(月) 19:00 〜 20:54 日本テレビ 不可思議探偵団SP禁断エリアに強行潜入◇山梨県にある旧郵便局の"開かずの金庫"の解錠に、天才鍵師が挑む。また宮川大輔としずるの池田一真が財宝を探して福島・あぶくま洞を探検…

[新聞}『日刊ゲンダイ』「小沢検審」議決無効の可能性浮上

小沢氏強制起訴のニュースが伝えられてから、新聞は「議員辞職すべし」みたいな社説を掲げ、朝日の天声人語ですらそれに同調しています。しかし、彼らは、そもそも東京第5検察審議会の議決書すらまともに読んでいないことを証明する記事が、『日刊ゲンダイ…

推定無罪を知らない愚かな検察審査員

ブログなどの反応 ネットニュースで面白かったのは、牧野聖修国会対策委員長代理辞任のニュースでした(asahi.com)。牧野本人は上手いことやったとドヤ顔なのかもしれません。しかし、このニュースは、簡単に小沢を切れない民主党執行部の姿を如実に表して…

検察審査会の小沢氏強制起訴に反対する

強制起訴について ついに恐るべき議決がでました。そもそも小沢氏の秘書3人に対する起訴に対しても疑惑がもたれるし、小沢氏に関しては同様の捜査が行なわれているにもかかわらず不起訴になった経緯があります。 以下に、第1回の起訴相当議決に関するもの…

NHK教育『1週間de資本論』第4回「歴史から未来を読み解く」+1

1週間de資本論 第4回目だけを偶然見て、こんな番組やってたなんて知らなかったと驚いたのが、NHK教育『1週間de資本論』(http://www.nhk.or.jp/tamago/program/20100930_doc.html)でした。調べたら、以下の時間に再放送されるようです。必見です…

日本は、もう一度負けるべきなのかもしれない

畏兄田中さんによるブログ『世に倦む日日』(http://critic6.blog63.fc2.com/)の2010年9月27日の記事は「前原誠司による重大な国益損失 - 小沢内閣による収拾以外策なし」という見出しでした。日本は靖国からの戦犯分祀、国立追悼施設の建設、両陛下の南京…

尖閣諸島における中国漁船拿捕事件と村木厚子事件の黒幕

今日のCS『愛川欣也パックインジャーナル』(http://asahi-newstar.com/web/01_packin_journal/?cat=18)は元検察の郷原信郎弁護士を、田岡俊次さんと二木啓孝さんが囲む布陣で、内容のあるものでした。ほかにも内田誠さん、荻原博子さんがバックアップし…

前島賢『セカイ系とは何か−ポスト・エヴァのオタク史』(2010・ソフトバンク新書)

セカイ系とは何か (ソフトバンク新書)作者: 前島賢出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2010/02/16メディア: 新書購入: 28人 クリック: 641回この商品を含むブログ (68件) を見る 私が「セカイ系」という言葉に興味をもったのは、Rが「エヴァってセカ…

犯罪捜査官 アナ・トラヴィス[全3話]

WOWOWプレミア『犯罪捜査官 アナ・トラヴィス』[全3話](http://www.wowow.co.jp/pg/detail/060477001/)を見ました。今日見たのは第1話と第2話の「潜入捜査」前後篇です。明日は、第2シーズンの3話「模倣犯」を放送する予定だそうです。 ケリー・ライ…

ネットと現代革命

ネット世論の評価をめぐる議論 『世を倦む日日』の著者、田中宏和氏は昨日のブログで、菅勝利、小沢敗北の結果は、そのままマスコミの勝利でありネット世論の敗北を意味すると書いていました。それゆえ、ネット側には深い反省が必要であるという指摘です。 …

『朝日新聞』御厨貴さんのインタビュー

「戦前は、政友会も民政党も自分の政党の内閣をつくるため、政党外にあった政党政治を否定する勢力、具体的には軍部と結びつき、結果的に自らの土台を全部壊して、衰退していった。いま、同じことをするのは愚かだ。政権交代できる枠組みをせっかく作ったの…

『日刊ゲンダイ』「後世に遺るべき哲学と覚悟を見た」

私には夢が有ります。役所が企画した、丸で金太郎飴の様な街ではなく、地域の特色に合った街作りの中で、お年寄りも小さな子供達も近所の人も、お互いが絆で結ばれて助け合う社会。青空や広い海、野山に囲まれた田園と大勢の人達が集う都市が調和を保ち、何…

2010年民主党代表選挙結果のお詫びとその後の日本政治

島本さん、ブログを読んできてくれた皆さん、ごめんなさい。2010年9月14日の民主党代表選挙は菅直人の勝利で終わりました。国会議員票200対206での小沢一郎氏の敗北でした。すべて私の読みの甘さの結果です。「選挙は箱を開けるまでわからない」というのが小…

もう菅首相を語る必要はない

なぜなら、小沢首相以外に日本の現状を救う政治家はいないからです。小沢が勝つ以上、菅の将来を語る必要はありません。 菅直人首相が今日まで為替に全く介入できていないのは、「アメリカとヨーロッパが共同で仕掛ける日本経済叩きを拒否できないから」と見…

鈴木宗男氏の上告棄却について

社民党福島瑞穂党首の「次の国会では、いずれの民主党代表候補者が勝とうと、政治と金の問題と普天間の問題を追及する」という発言には、思わずのけぞってしまいました。 普天間問題の見直しに言及しているのは小沢氏だけです。それにもかかわらず、マスコミ…

小沢一郎という希有な政治家

旧来の小沢イメージ 小沢一郎は不思議な政治家です。旧来のイメージは政治を陰で操るフィクサーであり、田中角栄、金丸信直系の金権政治家でした。こうしたイメージは自民党を離党した時も、細川内閣を崩壊させる消費税提起の時も、変わりませんでした。僕自…