理論

マイケル・サンデル『ハーバード白熱教室』

NHK教育テレビの放送全12回を先程見終わりました。若干それに対する感想を書こうと思います。 この日記を書くためにWikiペディアも参照したのですが、そこ書かれていたこの講義に関する「ドイツの反響」と「日本における西部遇氏の批判」は正当性を欠くよ…

黄金律

先日、大学時代のゼミ同窓会に出席しました。このゼミの先生は政治思想史でJ.S.ミルを研究されている方です。先生はサイデル『正義論』をコミュニタリズムであると批判された後、僕らが大学生だった時代から先生自身の考え方が変わった。いまは、昔のように…

ネットと現代革命

ネット世論の評価をめぐる議論 『世を倦む日日』の著者、田中宏和氏は昨日のブログで、菅勝利、小沢敗北の結果は、そのままマスコミの勝利でありネット世論の敗北を意味すると書いていました。それゆえ、ネット側には深い反省が必要であるという指摘です。 …

私が死刑廃止に賛成な理由

今日仕事でネットを見ていたら、死刑廃止論者の学者をつるしあげる掲示板の書き込みを見かけた。テレビでもタレントの仕事をしている弁護士が同様の主張を、非常に感情的に、繰り返しているらしい。私は死刑廃止論者なので少々気にかかった。 私が死刑廃止に…

「非共産党系左翼」とは?

「非共産党系左翼」の日記というネーミングは、1981年にフランス社会党系のミュッテラン大統領が誕生し、続く総選挙で社共連合が地すべり的大勝利をしたときの、フランス社会党のとった戦略のことを指します。労組と大衆的組織化で確固とした地盤を持つ共産…

日記のネーミングについて

それと、この日記は「非共産党系左翼日記」となっていますが、左翼・左派といった意味でつけた名前です。保守、中道、左派みたいな分け方もあるけど、読者は必ずしもマルクス主義のシンパである必要はありません。マルクス理論は僕が個人的に関心があるだけ…

倫理

「世の中で一番大切なものは何かと考えると、命だと思う」大学時代に友人が言った言葉だ。彼はその延長として、ゼミで戦争と平和理論の研究を始めた。 僕が死刑制度の廃止や戦争反対を主張するのも、それが根底にある理由である。生命はあらゆる可能性の源で…

イデオロギー

「正義が常に勝つとは限らない。しかし、正義は勝たねばならないのだ」(By早乙女博士、『スーパーロボット大戦MX』より) 「力なき正義は無力だ。しかし、正義なき力は暴力にすぎない」(同上) いろいろ名文句の多いゲームスーパーロボット大戦シリーズ…

価値の相対性と認識の客観性

以前、武蔵境市主催の国際交流セミナーに参加したときの話です。 その講師は、ある商品を例に国際交流の一例を説明しました。 ここに椰子の実オイルで作られた家庭用食器洗剤がある。日本に住む主婦Aは、この洗剤を使っても手が荒れないことを知り、これか…

共産主義の補足

本論に入る前に、前回の日記を少し補足します。 まず前回の最後に書いた、日本のような累進課税制と所得再分配があれば、についてですが、現在の日本の制度が十分ものであるという意味ではありません。むしろ日本程度のものでも意味があるという意味です。 …

左翼と歴史法則

左翼の基礎知識がない方に解説させていただきます。 左翼というと、親旧ソ連、親北朝鮮、親中国派ではないかと誤解されがちですが、この点に関しては、僕はむしろ新左翼に近くて、反帝国主義、反スターリニズムの立場です。 そしてまた、ドイツの社会学者ユ…

ご挨拶

試験的に作成してみました。 ただ規約にある、「本サービス上で、特定の他人や会社、団体を名指しで誹謗中傷すること。」とはどういう意味か、少し不明です。でも、これに関しては、この日記の辞書機能が役に立って、この文章の「誹謗中傷」の正確な意味がわ…