マジすか学園2

福島第一原発事故関係URL
武田邦彦(中部大学)ホームページ
http://takedanet.com/
都健康安全研究センター
都内の環境放射線測定結果 測定場所:東京都新宿区百人町
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/emergency/monitoring.tokyo-eiken.go.jp/monitoring/
ドイツ気象庁放射性物質拡散シミュレーション動画
http://www.dwd.de/wundk/spezial/Sonderbericht_loop.gif
同ホームページ(ブラウザの翻訳機能を使って読んでください)
http://www.dwd.de/
菅内閣の姿勢は「マジさ」が足りないというか、一般住民に対する放射性物質による被曝の放置が犯罪ものです。犯罪ものというより法を犯しているのだから犯罪そのものです。民主党内の政治的駆け引きをうんぬんする前に、さっさと即時退陣すべきです。その理由は上記、武田邦彦氏のホームページを見れば明らかです。

AKB48 マジすか学園 DVD-BOX(5枚組)

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マジすか学園
 遅ればせながら僕もAKB48のファンになりました。というのは、テレビ東京で放送していた『マジすか学園』を見ていたからです。そういうわけで、まさに新参者乙なのですが、ドラマの魅力を説明する前にドラマ内で使われているAKB公式PVを紹介します。

マジスカロックンロール
http://www.youtube.com/user/AKB48#p/c/72C7672926C69324/11/Kc9cuqAjjhs
マジジョテッペンブルース
http://www.youtube.com/user/AKB48#p/c/72C7672926C69324/14/_fcAEkH09_M

 これで興味を持ったら、ぜひ、毎週金曜日24:12-24:53テレ東「マジすか学園2」(全12回)とCSファミリー劇場マジすか学園」第1シーズン一挙放送6/3・10・17・24(金)21:00〜23:00をご覧ください。この「マジすか学園」第1シーズンに関しては、23:30-24:05(再)BSジャパンでも放送中です。

ドラマ24マジすか学園2」:テレビ東京 公式サイト
http://www.tv-tokyo.co.jp/majisuka2/
マジすか学園」公式サイト
http://www.tv-tokyo.co.jp/majisuka/

 もうひとつ見逃せないのが、6月4日(土)深夜26:50-27:34(再)NHK総合「ドキュメンタリー オブAKB48〜1ミリ先の未来〜」で、今年1月に放送されてから再放送がなくて、ずっと待たれていたものです。岩井俊二監督によるAKBドキュメンタリー映画もあるのですが、これは別の物です。映画は待っていればTVなどで見れるのですが、NHKのドキュメンタリーは貴重なので、ぜひお見逃しなく。非常によくできた作品です。
 PVの解説をすると、僕の好きなのは2番目の「マジジョテッペンブルース」で、注目なのは個人的に一押しの峯岸みなみ演じる生徒会長(2では、元生徒会長・尺)が「マジジョロックンロール」で踊りまくるシーン、メインパートの途中で高橋みなみ演じるみなみが対立する2グループに割って入って歌うシーンだと思います。これは完全、アメリカの古典的ミュージカル映画『ウエスト・サイド・ストーリー』のオマージュで、見ていてわくわくしました。
 途中、2でのほぼ主役と言える渡辺麻友演じるネズミがフードをかぶったいつもの姿で現れたり、次期マジジョてっぺんを狙う松井珠理奈(SKE)演じるセンターが階段を上るシーンもあります。このPVは1がベースなのですが、2につながる人物も登場するところが、1から2への橋渡し的PVになっています。
 最初、アイドルが学芸会レベルの演技(このことはドラマの頭に自己言及されている)でヤンキーを演じること自体ナンセンスと思っていて、本放送の時は見ていませんでした。でも、このドラマのよくできている構造は、ファンからの人気がタイマンの実力のパラメーターになっている点です。そして、勝負に挑む姿勢は、現役アイドルである彼女たちが自ら体験していることだから、本物なんですよね。
 同時に、女子高生の喧嘩物といえば1998年にWOWOWで放映された三池崇史監督のWOWOWの美少女アクションドラマ『天然少女萬』(全3話)があります。このドラマで三池監督は「かわいい女子高生が渋谷で暴れまわるのって、面白いじゃないですか」と話していたのを思い出します。同時に主演した松田純の魅力もさるとことながら、共演の永井流奈がかわいくて、役萌えしたのを覚えています。つまり作品が優秀であればあるほど、役者本人よりも演じた役柄が独り歩きして、スーパー女子高生のイメージが女優にまとわりつくことがあります。僕自身もしばらく永井流奈の雑誌などを追っかけていました。
 同じことがこの「マジすか?学園」シリーズにもあって、みんな普段のAKBでのイメージとは違うのだけれど、役どころは実際のAKBを踏まえていて、どこかリアルさを感じさせるところがAKBのマルチメディア展開のうまさなのだと思います。特に、渡辺麻友演じるネズミの立ち位置が、彼女の芸達者ぶりもあって、非常に効果的なんですよね。つまり、喧嘩の実力がAKB総選挙という数字でリアルに表されるとしたら、戦略でそれをねじ伏せてトップに立とうとする人も表れるわけで、それを体現しているのがネズミという役柄になるわけです。彼女の怪演ぶりは、ドキドキハラハラさせっぱなしといった感じで、うまく作品に生かされています。
 その意味では、ほかのAKBメンバーも皆オリジナルの個性が生かされていてうまい演出と言えます。アイドルというものは他の人と違うカリスマやオーラを持っている人たちだから、それを増幅すれば喧嘩の強いヤンキーであっても、印象主義象徴主義的にはOKなんですよね。

AKB48
 上の2点にわたる説明で、ドラマ「マジすか学園」「同2」を見る準備はできたと思いますので、AKB48自体について触れたいと思います。

AKB48公式サイト
http://www.akb48.co.jp/

 このサイトを見ると、AKBの歴史や構成、メディア展開などがよくわかります。
 まず特筆すべきは、ユーチューブに公式PVを集めたサイトを持っていることです。現在のようにハイビジョン+ブルーレイが標準になった時代には、ネットでPVを流してもDVDの売り上げには関係しないのかもしれません。そのため、最新のものは注意深く除かれていますが、主なPVが見れるようになっています。また、二次動画や不正アップ動画もたくさんあって、判断は各著作権者にゆだねられているようですが、AKBの事務所に関しては比較的緩やかになっているように思えます。このへんは非常に現代的で、むしろ商品プロモーションに利用する姿勢が見られます。これはもうトレンドと言っていいように思えます。
 また、6月4日の映画版「もしドラ」の公開に合わせたプロモーションや6月9日の第3回AKB総選挙に向けてメディアが盛り上がっていることを反映して、メディアスケジュール欄もいっぱいで、これもサイトで紹介されています。
 AKBは劇場を構えたアイドルということで、抽選にしても入場料金をあげないという姿勢が貫かれています。これは若年層を対象としたレビュー形式の公演を考えれば、至極まっとうな姿勢だと言えます。そのため、「見逃した君たちへ」といった特別講演に関しては国内の各映画館での同時上映も行っています。先日地元の映画館で「恋愛禁止条例」を見る機会があったのですが、非常に盛り上がっていて、同じ都内で公演がリアルタイムで行われているにもかかわらず人が集まるのは、抽選漏れを意味していて、AKBの人気の程が知れます。
 ともかく、こうした入場料の低価格設定とは、メイドカフェが既存の風俗とのニッチを埋めるべく登場して、その場所を確保している現状によく似ているように思えます。そして、AKBが供給するエンターティンメントは、既存のメディアと比べても遜色のないものです。
 にわかファンからすれば、僕らは現在、彼女たちの完成形を見ているわけで、それは昨年のシングル売り上げの上位10位を、嵐とAKBが独占したことに表れています。
 そしてその将来を考える上で、名古屋や大阪、福岡への展開、そして札幌への展開は大きな意味を持っているように思えます。結局ブームに乗って劇場を作る。そして有望な新人がそこから誕生するわけで、実際に、名古屋SKEからは「マジすか学園2」にも出演している松井珠理奈、松井玲菜が人気を集めている。
 そして、ここが重要なのですが、かりにAKBの人気が衰えても、劇場が続く限り、それを支えるファンは継続するという点があります。ここは、これまでのアイドルとは大きく違う点です。これに全国展開という人海戦術を踏まえれば、日本のこれまでのアイドルの歴史に画期をもたらすものと言えるように思えます。

アイドルと劇場の結合
 僕がイギリスにいた頃、驚いたのは、子供たちのアイドルがマドンナやマイケル・ジャクソンだったことです。つまり彼らのアイドルはアーティスト寄りだった点に驚きました。これは1985年当時の話ですが、日本的アイドルは存在していなかった。
 アイドルとアーティストの違いに関して言えば、アーティストは肌の露出を避けるけど、日本的アイドルはそれを避けないという違いがあると言えます。
 それは、アニメ表現において、アメリカはディズニ―に代表されるように、清教徒的伝統を踏まえて、ヨーロッパの持つ陰惨さや性的要素を排除してきた。しかし日本の漫画やアニメにはそれが残っている点があげられると思います。これは森川 嘉一郎『趣都の誕生 萌える都市アキハバラ 』(幻冬舎・2003、幻冬舎文庫化・2008)で指摘された視点です。

趣都の誕生 萌える都市アキハバラ

趣都の誕生 萌える都市アキハバラ

 ヨーロッパの持つ長い伝統が日本で復活したと言えるこの現象は、欧州と異なり独自の漫画文化を持つ日本で漫画・アニメとして発展した。その影響が、何でもありのアイドル文化に引き継がれているように思えます。劇場というスタイルも、レビュー文化という世界的に長い歴史があって、それが若年層に開かれているのが現代日本の特殊な現状だと思います。これらは非常に特殊な日本的状況と言えると思います。欧州や米国では、レビューはしょせん大人の遊びなのですから。
 こうした歴史的背景が日本独自のアイドル文化を支え発展させており、同時にAKBという独特の文化生みだしたように思えます。
 現在のメディアによく出るメンバーは非常に完成されていて、他に替えることのできない人たちのように思えます。しかしこれも、2005年7月からの長い歴史の成果です。まさに「ローマは一日にして成らず」なのですが、現在は「すべての道はローマに通ず」と言ったら大袈裟ですが、それに近い状況まで来ている感があります。それは、支え続けたファンの力だし、メンバーの頑張りと、プロデューサーの秋元氏のセンスと確信によるのだと思います。
 昨年の第2回総選挙投票用紙が封入されたのが『ポニーテールとシュシュ』であり、総選挙後に発売されたのが『ヘビーローティション』でした。今回の第3回は『エブリディカチューシャ』が投票用紙になっています。だから、『ヘビーローティション』PVの完成度を見るにつけ、総選挙後のシングルのPVが楽しみになります。

高橋みなみとノースリーブス
 最後に、NHKドキュメンタリーを見ると誰もが気付くと思うのですが、高橋みなみの存在は、ステージを見た誰をも魅了するものです。それは、彼女のAKBを引っ張っていく姿勢です。「AKBファンは最後はみんな高橋みなみのファンになる」という言葉は伊達じゃないんですね。そんなわけで、彼女に加えて峯岸みなみ小嶋陽菜が参加する派生ユニット、ノースリーブスも一押しです。6月にシングルも出るらしいので楽しみです。