ひとすじの光

都民とすべての人のための福島第一原発事故関係URL
武田邦彦(中部大学)ホームページ
http://takedanet.com/
都健康安全研究センター
都内の環境放射線測定結果 測定場所:東京都新宿区百人町
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/emergency/monitoring.tokyo-eiken.go.jp/monitoring/
東京都ホームページ
http://www.metro.tokyo.jp/
ドイツ気象庁放射性物質拡散シミュレーション動画
http://www.dwd.de/wundk/spezial/Sonderbericht_loop.gif
同ホームページ(ブラウザの翻訳機能を使って読んでください)
http://www.dwd.de/
フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)のシミュレーション動画
日本周辺での拡散
http://www.irsn.fr/FR/popup/Pages/animation_dispersion_rejets_17mars.aspx
世界への拡散
http://www.irsn.fr/FR/popup/Pages/irsn-meteo-france_19mars.aspx
まったくやる気が感じられない日本気象庁のページ(IAEAにやらされてる感ありありの、見ずらい放射性物質拡散に関する報告書)誰に向かって書いてんだ、アホ!
http://www.jma.go.jp/jma/kokusai/kokusai_eer.html
都知事選は、最も原発などの危機管理ができる、小池あきら氏に投票を。
*東電への原発抗議デモに参加しよう。
民主党に菅即時退陣と小沢代表選出を求めるメールを出そう。

日刊ゲンダイ』2011年4月7日付4面
 今日発行された『日刊ゲンダイ』に、小沢一郎党員資格停止を解除する民主党内の動きが報告されています。
 この記事によると、渡部恒三という名のボケ老人が、やっと自らの非を認め、小沢の復党を認める発言をしたようです。5日に行われた民主党常任幹事会で川内博史衆院議員によって小沢復党が提起され、福島選出の渡部恒三が、それに同意する発言をしたという内容の記事でした。
 この動きに対して大新聞は完全無視を貫いているとも報道されています。

翼賛大新聞各社の立場
 大新聞の小沢報道については、昨年の党代表選挙当時も、記者から小沢の評判がいいことやその政策は評価できることが記事としてデスクにあがっても、デスク担当者に「お前らは小沢の本質を分かってないんだ!」と言われ、記事を握りつぶされてきた経緯があるといわれてきました。
 そして、こうしたデスク担当者は、件の原発事故の時、東電会長と全部東電持ちの中国視察旅行をしていた新聞各社論説委員のお仲間です。つまり「正義」と称して小沢つぶしを行い、腐敗したスポンサーとの癒着を行ってきた連中でした。
 「ジャーナリスト宣言」みたいなCMを流していた朝日新聞にしても、その実、彼らは自分たちを決して「ジャーナリスト」とは呼ばないといいます。彼らは自分たちを「朝日新聞社記者」と呼ぶそうです。つまり、真実を伝えるジャーナリストの立場ではなく、朝日新聞社という会社の社員という立場が優先されるわけです。
 そして朝日新聞社などの大新聞社は、こうした大広告主とのずぶずぶの癒着構造、TV局との株式持ち合いによる系列化、そしてTV局の格安の電波使用料による総務省との癒着といった既得権益を持ち、それらに反対した小沢派民主党議員を蹴落とすことに躍起になってきたわけです。
 だから、彼ら記者クラブ連中は、首相に対しても官房長官に対しても、現在のように原発が深刻な状態になっていても、避難所でお年寄りや子供が次々と死んでいても、決してそうした本質的質問もしなければ、記事も書かないという状態になります。そして、そのことにいつまでも読者=国民は気がつかないとタカをくくっている。まるでバカ丸出しです。
 もちろん編集権は新聞社にあるのだから、どの記事を掲載するか、記者会見でどんな質問をするかは、彼らの自由です。でも、そんなアホな姿勢がいつまでも読者にばれないと思うのも、菅、仙谷、枝野、岡田、野田、その他といった反小沢グルーブの少数僭主組なみのアホさ加減といえるのではないかと思われます。
 そんなわけで、大新聞とその系列TV局が、小沢復党の動きをないことにしたがるのは理解できる動きです。このような翼賛新聞・TVにとっては、書かなければそんな事実はないし、書けばそれが真実になるのですから。そして国民は今までこうした報道姿勢にだまされ続けてきた。

状況の変化−ひとすじの光
 しかし、被災地の悲惨な状況と原発の枝野官房長官などによる状況報告にある様々な嘘を、すでに国民は見抜いてしまった。だから、こうした新聞・TVの報道もウソであることを国民は知ってしまったのだと思います。
 NHKが遅ればせながら、追加して安全な放射能被曝は年間1ミリシーベルトであることを基準として報道し始めたのも、これ以上ウソをつけないと判断した証拠です。ずっと住んでいる住民に、1時間あたりの被ばく量を、年に1回受けるか受けないかのレントゲンや一生受けないかもしれないMRIの被ばく量と比較する愚も、最近は聞かれなくなりつつあります。だって、1日住めば1時間の被ばく量は24倍されるし、1か月ならその31倍です。なおかつ、水道水や食料の放射線も加算されます。そして、その合計が1ミリシーベルトを超えると発がん率が高まることは、データとしてある事実だからです。これまでの報道は、全くの子供だましであったことが明らかになりました。
 福島県産農作物を地域別に出荷停止する決定をしたのも、やっと後追いで、合理的判断ができるようになっただけにすぎません。南会津の空気中の放射線濃度は東京と同じなのですから。政府の措置に悲観して自殺した農民の住むエリアは、全県出荷停止措置が取られた当時、汚染ゼロでした。
 そして、いまでも、今回人為的に放出された放射性物質汚染水によって汚染された魚を食べても、年間0.6ミリシーベルトだから安全とアホなことを言っています。すでに放出された放射性物質汚染水が加算されることを全く考えていません。
 首相官邸を牛耳る仙谷=菅といった反小沢グループの犯罪性に気付きながらも、自分を衆参院議長にしなかった小沢への私怨によって協力してきた渡部ボケ老人恒三も、民主党や、ひいては日本全体すら崩壊させかねない、反小沢の少数者陰謀グループの無能さに気がついたということなのだと思います。そして、東北において、最も悲惨な状況におかれているのが、ほかならぬ彼の選出区のある福島だったのだから、気づいた。もしここで気づかなければ、たぶん死ぬまで気がつかないくらい遅い気づきです。
 でも、気づいただけましというものです。いまでも全く気付かず、国民の死を無視しながら権力闘争に明け暮れる、仙谷、菅、枝野、その他といった連中と比べれば、まだよほどましです。こうした少数僭主達以外の一般民主党議員は、地方議員も、一般党員も、たぶん渡部恒三議員と同じ思いをしていると思います。だとしたら、権力を、そのマニュフェストによって手に入れた正当な民主党国会議員である小沢一郎氏や鳩山由紀夫氏に戻すことが可能だろうと思います。これが、僕が表題に書いた「ひとすじの光」です。
 今すぐ菅を退陣させ、早急に小沢首班に選び直さなければ、手遅れになります。

NHKドキュメンタリー
 じつは、昨日の日記を書いた時、NHK総合が深夜にドキュメンタリーを流していました。
 NHK記者にインタビューされて「この避難所は快適です」と答えた優しそうな老女は、その翌日、心不全で亡くなりました。別の集会所に十数人でひっそり過ごしている老人たちは持病の薬すら入手できず、その傍らに、小学生低学年の少女が高熱を出して、薬も飲まず寝ていました。ここを初めて訪ねた医師が、やっと薬の手配をし、看病していた年配の女性が、医師のいる避難所の臨時薬局まで薬を取りに行く話が続きます。また別の避難所のトイレは、下水が通じないため、手で汚物を運び出していて、避難者は感染症の危険にさらされていました。
 こんなドキュメンタリーを見て、平常心でいられる人がいるでしょうか。そして、こうしたドキュメンタリーこそ、「ニッポンは強い国、大丈夫!」みたいに洗脳すべく流されるCMの背後に隠された、この国の真実だと思います。今日も大勢の無垢の老人や子供たちが死んでいる。そして、死の危機にひんしている。阪神淡路大地震では2週間で配られた義捐金が、25日過ぎた今も、いまだ1円も払われていない。
 これが日本の現実です。だから、絶対に菅や枝野、仙谷といった連中は許せないと思ったのでした。そして、彼らが反省する可能性はない。つまり、彼らにそんな能力はないからです。
 暴動も起こさない優しい住民は、たしかに諸外国に評価されるべき人々です。しかし、もしこれらの人々の従順さが、悪辣な人々によって利用され、罪のない人々ををあきらめに追いやり、そして死に追いやるとしたら、政権にある僭主組の悪辣さは、絶対に許せないものです。

最後に
 だから、もう一度繰り返そうと思います。東北の人々の死と苦しみは、僕らの仲間の死と苦しみです。そして、自分自身の死と苦しみだと思います。
 いま必要なのは、「諦めによるものわかりの良さ」ではなく、「裏切り者を高く吊るす」怒りなのだと思います。
 菅を即時退陣させ、迅速に小沢首班を実現すべきです。1時間、いや1分遅れれば、それだけ死者が増える状況だからです。