殺人者菅は即時退陣し、小沢に首班を譲れ!、

都民とすべての人のための福島第一原発事故関係URL
武田邦彦(中部大学)ホームページ
http://takedanet.com/
都健康安全研究センター
都内の環境放射線測定結果 測定場所:東京都新宿区百人町
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/emergency/monitoring.tokyo-eiken.go.jp/monitoring/
東京都ホームページ
http://www.metro.tokyo.jp/
ドイツ気象庁放射性物質拡散シミュレーション動画
http://www.dwd.de/wundk/spezial/Sonderbericht_loop.gif
同ホームページ(ブラウザの翻訳機能を使って読んでください)
http://www.dwd.de/
フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)のシミュレーション動画
日本周辺での拡散
http://www.irsn.fr/FR/popup/Pages/animation_dispersion_rejets_17mars.aspx
世界への拡散
http://www.irsn.fr/FR/popup/Pages/irsn-meteo-france_19mars.aspx
都知事選は、最も原発などの危機管理ができる、小池あきら氏に投票を。
*東電への原発抗議デモに参加しよう。<<

 震災後の被災地の報道が本格的に始まり、後手後手の政府の対策によって、避難地で震災を逃れた多くの住民の死が報告されている。そして、病気に苦しめられる被災民の姿が、僕らにも伝わり始めた。本来、救出と同時に病院へ運ばれなければならない多数の人々が、十分な手当てを受けずに死亡し、今も死に近づいている。
 これは、朝日新聞などでも報道され始めたように、阪神淡路大震災と比べても、本来官邸の少数の首脳に権限を集中し、また、現地に派遣する特命担当者に全権を与えるなどの機敏な行動が必要にもかかわらず、まったくその手段を取らずにきた菅首相の全面的な責任である。
 彼がしたこととは、全く逆であり、無数の委員会を作り、権限を分散して、自分の責任を免れようとする醜いあがきだけだった。結果、官邸と共に一致して行動すべき官僚は、震災前の法令を順守しようとして、結局何の手も打てず、恐ろしい無政府状態が生じている。これは、村山首相の対応からも、遥かに遅れた、非人間的行動である。
 膨大な募金も、わずか2週間で配られた阪神・淡路大震災に比して、25日が過ぎた今も全く配られていない。この問題に政府が介入する姿勢にしても、これから委員会を作って検討しますといった、まったくふざけたものだった。
 原発事故に関しても、その初期には甘く見て対策を怠り、なおかつ責任逃れのために、最も放射線被害の多い初期に「安全性」のみを強調し被害の拡大をもたらした。そして、現在も続く危険な20キロ以上離れたの地域の放射線被害に対して、何ら有効な手を打っていない。
 なおかつ、放射性物質に汚染された水を海中に直接投棄する措置に対しても、近隣諸国に当然すべき事前連絡すらしていない。これは、現在の内閣が、日本の外交すら破壊していることを如実に示すものだ。
 本来、政府の遅ればせながらの対応ですら、それの機能回復を待つために、現状を維持すべきなのかもしれない。しかし、僕はむしろ、待っても決して良い対応はもたらされないと考える。なぜなら、無能は時間がたっても決して治ることがないからだ。そして、平時にあっても問題な首相の無能は、現在のような緊急時においては、国の崩壊をもたらすほどの、重大な危機となるからである。
 なぜ菅が無能なのか。それは、単に無能である以上に、この危機的状況に際しても、いまだ首相の座にとどまろうとする権力欲しかないことにある。そして、無能だから、そうした状況にあっても、責任逃れしかしてないのである。
 東北の震災後の二次被害による死者や、今後の放射性物質による被害に目をつぶるのなら、僕らは被災地以外の場所で、じっと目をつぶって嵐の過ぎるのを待つこともできるかもしれない。しかし、被災地の死者に対する責任、そして被災地の苦しみ、放射線被害によってもたらされる現在と未来への責任は、僕らも東北の被災地と同様に共有するものである。彼らの死は我々の仲間の死なのだ。
 だからこそ、僕は菅退陣を強く叫ばずにいられない。菅に即時退陣を求めたい。
 そして、はるかにましな対応がとれるはずの、昨年9月の民主党代表選で菅に等しい支持を集めた小沢氏に首班の継承を求めたい。
 こんなことを言わなければならないのは、本来ありえないことなのだ。しかし、再度強調するが、東北の人々の苦しみと死は、我らの苦しみと死である。殺人者に、その退陣をもって、人民の苦しみと同等の報復をもたらすべきである。