{小説}ハリー・ポッター7巻その2(後半にネタばれがあるため注意)

 前回、ネタばれで伏せて書いた部分に大きな間違いがあったので、今回の後半部分で訂正させていただきます。前回の書き込みも直しました。
 本日やっと、原書を読み終わりました。熱心なファンならもう読み終わっている頃なので、ファンサイトに行けば、きっとあらすじなどの詳細はわかると思います、でも、7月22日の日記のコメントでご質問いただいた方もいらっしゃるので、その分だけもお答えしようと思います。

 それでは、以下ネタばれです。


 すいません! スネイプ先生は、第32章「The Elder Wand(年長の杖)」の最後でお亡くなりになりました。
 これはすべてですね、アルバス・セブルスなんて複雑な名前を自分の息子につけたハリーのせいです(これも正しく訳せているか不明)。それと、私の英語読解能力のなさ+36章以前を読まないで解説しようとしたそそっかしさのせいです。すいませんでした。

 質問その1、ダンブルドアは本当に死んだのか? 回答:そのとおりでした。ただ、7巻の影の主人公はダンブルドアともいえる内容なので、ストーリー、サブストーリー、ハリーの頭の中やポートレイトなどで出まくりでした。だから活躍を見たい人、彼の謎を知りたい人にとって、7巻はまさにお勧めといえると思います。

 質問その2、前回書いた以外にだれが死ぬのか? 
 第1章 闇の帝王の台頭(The Dark Lord Ascnding)で、ホグワーツのマグル学の先生Charity Burbageがヴォオルデモートに殺されます。
 第4章 7人のハリー(The Seven Potters)で、フクロウのヘドウィッグ。
 第5章 撃墜された戦士(Fallen Warrior)で、マッド-アイ・ムーディとジョージ・ウイーズリーの片耳(ジョージは負傷しただけ)。
 第23章 マルフォイの館(Malfoy Manor)で屋敷しもべ妖精のドビー。
 第31章 ホグワーツの戦い(The Battle of Hogwarts)でビンセント・クラッブとフレッド・ウィーズリー。
 第36章 計画の弱点(The Flaw in the Plan) 前回書いた以外に、ベラトリックスとヴォルデモート。

 通しで読み終えたのだけれど、細かな部分は、一行一行調べて日本語にしないと不明といった現状です。ただ今回のハリー・ポッターは最終巻ということで、いろいろ意外な展開があって、それぞれが物語の終局へとおさまっていく構図になっています。
 僕にとって印象的だったのは、ひとつひとつの命の重みといったものでした。戦いに重きを置けばそれは戦死者としてカウントされるべきものですが、個々の人間の関係性においては、人の人生を左右するほど、その死の意味は重い、などと思いました。
 そして、第1章でホグワーツのマグル学の先生が殺されるように、ダンブルドア亡き後の魔法界においては、マグル擁護派と純血派の戦いはデッドヒートの度を増していきます。その時、ダンブルドア派である、マグル学の先生が最初に殺されるのは、この物語を象徴する出来事でした。
 この巻で描かれたのは、寛容という精神を失ったむきだしの暴力が支配する世の中とはどういったものかであり、その中で善良な人々がどう戦うのかが、最大の読むべきポイントのように、僕には思えました。『不死鳥の騎士団』から、単なるおとぎ話に社会性を加味し、そして作品的に成功したと評価されてきたハリー・ポッター・シリーズですが、その面目は最終巻でも果たされたような気がします。
 それにしても、最後に言わなければならないのは、スネイプ、かわいそうすぎ!ということ。
 スネイプも、シリウス同様、愛に生きた人だったんだなと思いました。