レスに関するおまけ説明等

先日、東武練馬のワーナーマイケル板橋に映画を見に行ったとき、Rと最近のレスの件を話しました。
T「あれはあれで、すこしは、やってよかったと思ってるんだ」
R「それを自己満足って言うのよ。十分に答えられないなら、むしろ無視すべきです」
T「いや、意見が違っても、そして、十分に答えられなくても、通じるものはあったと思うよ」
R「だって、あなたは、本当は、歴史学会を信じてないじゃない。古代史とか」
T「それは説明が必要だよね。僕が古田武彦さんの邪馬台国説と九州王朝説を、歴史学会の説より信用しているのは理由があるんだ。手続的正当性というものだけど。
つまり、古田さんは在野の研究者だったけど、親鸞研究で歴史学会に業績が認められている。そして、『邪馬台国はなかった』で、その研究と同様に文献考証などによる厳密な論証をしているんだ。厳密すぎて歴史学会は反論できず、結局、無視されるかっこうになった。でも、僕はその古田さんの本を読んで納得したから邪馬台国に関する古田説を信じているというわけだ。
だから、ここでいう『アカデミズムに通用する論証』っていうのが、手続的正当性といえるわけです」
R「それなら納得したわ」
先日のレスでは、学会の権威を借りて、議論を封じるかたちになってしまったが、本当に僕が言いたかったのは、「学会の説だから常に正しい」ということではなく、「論証に至るプロセスが大切」ということでした。そういうわけで、風説を振りまわして、学術的に論証された真実を捻じ曲げる姿勢は、絶対に許容できない、と僕は考えたわけです。
ついでにいうと、マルクス主義は、ある理想状態に至る道筋を、あらゆる理論を使って追求する運動の理論なんですよね。だから、その思想はプラグマティックだし、常に、新しい知見に対して開かれていなければならないわけです。
そして、僕が理想の共産主義社会、社会主義社会を、現状よりもより民主的、自由主義的なものとして考えている以上、現状の自由主義的民主主義に反対する、全体主義的策動には、右左を問わず、断固反対を唱えざるをえないわけです。
おまけついでに書くと、先日の日記に書いた石原都知事の発言は、明らかに民主党の小沢に対する牽制というべきものでした。一番、愛国心と書きたいのは、ほかならぬ石原だもんね。騙されちゃいけないわけです。
そして、今日のTVで見た公安幹部の万引き事件なんだけど、あれは、本当に仕事が嫌になっちゃったんじゃないかと、僕は想像しています。というのは、高裁判決の出た立川ビラまき事件や、今日判決の出た板橋高校ビラまき事件など、あれは公安の本来の仕事じゃなくて、自らの組織維持=予算獲得だけのために、民主主義の本筋を捻じ曲げて行っている活動だからです。こんな活動に誇りを持てって言うほうが、どうかしているでしょう?
毎日宅配業者がビラをまく住宅に、わざわざ書類を作って、住民に反戦ビラまきに対する告訴を促したり、都教委の要請で、ほんの数分遅れただけの卒業式に対してその責任を問うなど、愚の骨頂です。検挙するなら、政府説明の法案趣旨に反して不法に職員に強制している都教委に対してすべきだと考えます。労働基本権の考え方からも、都教委の行動は違法行為です。
って感じの日常でした。