よせばいいのに、寝る前に選挙速報を見てしまった。
 今日は近くのスーパーでSee-Sowの『君は僕に似ている』を買った。

 この曲は、現在放送中のガンダム・シード・ディスティニーのエンディングテーマで、非常に好きな曲だ。PCに録音して、聞いている。
 以前ホームページで、小渕内閣の頃、「これは自民党の終わりの始まり」と書いたことがある。でも、今回の選挙結果を見て、今度は「日本の終わりの始まり」というべきなのだと思った。まさに、終戦60年にふさわしい出来事ではないか。崩壊の後に再生があるかもしれない。しかし、2度目がある保障はどこにもない。
 確実なことは、小泉の今回の嘘によって、イラク自衛隊は、悪化しつつある住民感情の中で、孤立する陣地から撤退できなくなったことである。
 すぐにでも憲法を改悪して、自衛隊を救出すべく、イラクに治安部隊を送ろうというのだろうか?
 それとも、拉致被害者を救うため、韓国や日本に降り注ぐ防衛的ミサイルをものともせず、北朝鮮に進行するのだろうか? どちらも、合理的に考えればありえないことだ。でも、15年戦争のとき、日本はそうした非合理的な判断をした。そして、今日また、日本国民は、非合理的選択を行った。だから、ありえなくはないだろう。
 年金問題や、中央・地方政府の赤字財政問題に関しては、すでに金子勝さんなどが、解決策を示している。拉致問題も、亡命した政治家金氏が解決の道筋を示した。それを取り上げる政党や、支持する国民さえいれば、すぐにでも解決できる問題だ。
 拉致問題の解決策を少し展開してみると、被害者の会の主張する禁輸措置では、拉致被害者は帰ってこないだろう。16%くらいの対日貿易額など、すぐに中国や韓国の貿易に吸収されてしまうからだ。
 そうではなく、韓国、中国、ロシアと緊密な信頼関係を作り、そのうえで、金正日政権を追い込んでいくしか方法はないと思う。そのためには、侵略戦争で奪い取った竹島を韓国に返す。北方領土は二島返還で決着し、ロシアとの国境を画定する。中国とは(これは他の国も一緒だが)、民間に届かなかった、戦争の時期の個人賠償を日本の企業と政府と折半で返済する法律を作る。
 このうえで、日本、中国、韓国、ロシアの四国共同で、非民主的政権の退陣と、韓国との平和的統一を北朝鮮に要求することである。この方法しか確実に、こちらに被害なしに、拉致問題を解決する方法はないだろう。
 日本人が、いつまでもアメリカに守ってもらえるという幻想を捨てない限り、冷戦期の思考方法を捨てない限り、拉致被害者は決して帰国することはないと僕は思う。
 そして、今日の選挙結果は、こうした3つの問題の解決を、さらに遠い未来へと先送りしてしまった。