ベルリン観光は、ホテルで朝食をとった後、父親の趣味である郵便局の消印集めのため近くの郵便局に向かった。その郵便局で「収集家向けの郵便局がある」と教えられたわれわれは、徒歩でその郵便局に向かった。そこには発売初日の切手を買うドイツの収集家の列があって、その隣では消印を押す郵便局員が座っていた。
 僕とRは、父と通訳の友人を残して外で待っていたのだが、なかなか終わらず、結局、近くの喫茶店で待つことにした。午前11時半やっとその作業が終わり、次は、ペルガモン博物館にタクシーで向かう。日本語のハンディテープガイドで見学した。
 そのあと、チェックポイントチャーリー跡で見学。こんでいた壁博物館はみないで、市内観光バス(日本語テープガイド付)に乗った。
 夕食は、地下鉄に乗って、通訳の友人が紹介した日本料理店に行った。
 翌日、ベルリン・ティーゲル空港で、友人に別れを告げ、岐路についたのであった。

 今思うとこの旅行は、全く夢のようだった。バイエルンの清らかな空気と幻想的な城の群れ。ラインののどかな流れ。泊まった古城ホテルシュローホフ城のたたずまい。ベルリンの混沌として、しかも活気あふれる街並み。すべて好対照だったし、友人と旧交を温められたのもよかった。
 日本とドイツという二つの敗戦国の未来を戦後60年の今、感じられたのも収穫だった。
 詳しい旅行記は、また機会があったら書きたいと思う。