みなもと太郎ワイド版『風雲児たち』6〜8巻

 昨日今日と、みなもと太郎さんのワイド版『風雲児たち』6〜8巻(リイド社・2002、ISBN:4845801728ISBN:4845801736ISBN:4845801744)を読みました。6巻は平賀源内の話で、あんな天才でもいろいろ悩むことがあったんだと、感慨がわきました。8巻の最後で、病床に就きながら世界に思いをはせる中川淳庵や、その姿を見たあと杉田玄白の前で鎖国の不条理を糾弾する大槻玄沢の姿を見て、泣けました。僕らはどれだけ世の中の間違った支配的なものの見方から自由になれるのか、そして、どれだけ世の中に本当に必要な考えをもてるのか、考えさせられました。江戸時代と比べてはるかに自由な現代でも、本当に僕らは自由なのか、考えさせられる話でありました。