2004-04-01から1ヶ月間の記事一覧

マイクル・ムアコック、井辻朱美訳『真珠の砦』

「きみらはを恐れているのか」 「理性ある人間ならみなそうだ。に仕える者の夢を、私は恐れるね」アルナック・クレブは目を転じて、砂漠のほうを眺めやった。「エルワーと、それからあなたがたがと呼ぶあの地方には、総じて単純素朴な民が住んでいる。メルニ…

自己責任について+「テロに屈するな」理論の誤り

なんか新聞でも、ホームページでも、自己責任という言葉が頻繁に使われているけれども、イラク渡航者の自己責任を問うのなら、この戦争を「イラクは大量破壊兵器を隠している」「見つからないのは隠している証拠だ」と言って始めたブッシュとブレアの自己責…

最悪のシナリオ

以下は、昨年の衆院議員選挙の前に書いた空想政治小説です。こうならなければいいなと思って書いたのですが、事態はこの方向で動いているようです。 この選挙の焦点は、僕はイラク派兵問題だと思っていたのですが、万が一の可能性として、平和に米英両軍の占…

「テロに屈するな」論理の陥穽

今朝の朝日新聞朝刊に、同社コラムニストの船橋洋一氏が、個人的にはイラク戦争反対・自衛隊撤退派だが、と断ってから、「テロに屈することは、国家としての体をなくすこと」と書いていました。でも、この理屈って、よく考えると非常に矛盾しています。だっ…

攻めとしての小泉

前回、前々回の日記に書かなかったことを、一つだけ書きたいと思います。 それは、事態に動揺し政権を守ることに汲々する小泉ではなく、人質事件などはすべて織り込み済みとしての小泉のことです。 小泉の頭の中には、戦闘の予想される地域への自衛隊の派遣…

イラク人質事件

以下の日記は、昨日午前1時にホームページの日記に書いたものです。 少々疲れたので、これで代用します。 CSのニュースをCATVで見たのだが、朝日ニュースターの『パックイン・ニュース』はイラク日本人誘拐事件とイラク情勢全般について的確な分析をしてい…

人質事件に対する日本政府の対応に抗議

そんなわけで、今日、仕事が終わってから、首相官邸にひとりで抗議に出かけた。議員会館前で抗議している人たちから、日比谷野外音楽堂で集会とデモがあることを教わって、それに参加した。集会は4千人規模で、銀座、東京駅へとデモ行進をした。9時のデモ…

「福田=嘘つき」の次は「小泉=人殺し」

今この瞬間も人質になった日本人3人は、自衛隊撤退による自らの解放を待ちながら、イラクのゲリラ基地に閉じ込められている。 今回の自衛隊派遣の名目は、イラク人に対する復興援助であった。それなら民間人の命を犠牲にしてまで継続する理由はない。なぜな…

自衛隊の即時撤収を主張する

自衛隊は即時撤収すべきである。 民間人の命を懸けてまで行わなければならないイラク復興援助とは、自衛隊の派遣ではないはずだ。イラク占領当局に対するものではなく、イラク市民に対する援助であれば、自衛隊は必要ない。そして自衛隊ぬきの方が、より効果…